もじゃハウス®プロダクツ奮闘日記

植物でとにかくもじゃもじゃ『もじゃハウス®』を提案する、京都の建築士事務所もじゃハウスプロダクツのひがたです。

(体験談)樹木医試験対策について ~基礎編

前回、ブログを数か月ぶりに更新しましたが、昨年夏に開設したばかりのこのブログを全く使いこなせておらず、「コメント」というボタンを初めてクリックしたところ、なんと、コメントを頂いていた事に気が付きました…。つまり、数か月、いや、半年以上も放置していた訳でして、本当に申し訳ありませんでした(汗。

そして、そのコメントで「樹木医試験の勉強に行き詰まっているので勉強のヒントを教えて欲しい」というリクエストを頂きました。

そうなんですよね~、樹木医の試験勉強って過去問集が販売されている事と、樹木医の手引きをベースに頑張れ!という事以外のヒントが世の中にほとんど出回っていないんですよね。しかも、勉強方法をネットにアップされている希少な方の情報も、少し前のものだったりするもので、最新情報が全然入手できないというもどかしさと、この勉強方法で合格に近づけてるの…?という不安でいっぱいのまま孤独に勉強をしているとノイローゼになりそうでした。

そこで、私の樹木医試験対策方法を参考に書きとめておこうと思います!

ちなみに、私が受験したのはH25年度~H29年度です。なんと合格まで5年も費やしてしまいました(涙。そして、私の昔の勤め先は樹木医さんが複数在籍していたので、樹木医試験の情報が全く手に入らない訳ではありませんでしたが、やはり、皆さん、結構基礎的な知識がそもそも備わっていらっしゃる方々が多かったので、ド素人レベルで起訴が欠落している私には、その方々から頂いた「過去問を10年分やれ」というアドバイスだけでは補いきれませんでした…。

それからですね、近年、樹木医補という資格ができたのはご存知でしょうか?

大学などで指定の講義や実習を履修すると取る事ができ、樹木医受験に必要な実務経験年数などの条件が優遇され、かなり若くして樹木医を受験できるという資格ですが、私が昨年二次試験の合宿で一緒だった研修生の中に、思ったよりも多く20代の樹木医補の方々がいらっしゃいました。しかも、30歳前半で、樹木医補は無かった時代であっても、大学の森林総合科学的なところを卒業された、生物、樹木、環境科学などの生物化学的な基礎知識はバッチリな方々の参加も多く、樹木医補&森林系の学科出身の方々は高校生物の記憶すら消えてしまっているような私になんかと違い、樹木の構造、生態などの問題はスラスラと答えていらっしゃいました。

そんな風に、樹木医も若い人材を増やそうとしているのだなあと思う程、20~30代の受験者も増えているようで、つまり、私がマークシートで挫折しがちだった樹木の基礎知識について、こんなに簡単に答えられる人たちがライバルなのだと思うと恐ろしい限りでした…。

私自身は短大で造園を専門にしてまして、一応生態学などの授業もあったし、山に入って植生調査をしたりもしていたし、自分の基礎知識が素人レベルだとは思っていませんでしたが、高校の生物が身についていなければ素人同等なのね、と、まあ5年かけて勉強しながら気が付きましたので、ぜひ、過去問だけをひたすら頑張って玉砕した方には「樹木医の手引き」と「高校の生物基礎の参考集」を合わせた3点セットで再チャレンジして欲しいです。

ちなみに私は、初回のH25年度に過去問だけをやって挑んだところ、マークシート過半数得点できていたのに論述がボロボロで不合格という結果でした。まあ、時間が無かったので論述は次の年だなと納得の結果。H26年にはマークシートは相変わらず過去問で対策して論述対策もがんばって挑んだところ、なんとマークシート過半数とれておらず、論述を採点されずに不合格になるという、予期せぬ結果に終わりました。この油断からの連続不合格は精神的ダメージが大きくて、ノイローゼ一歩手前レベルで追いつめられましたが、まあ、毎年受験会場に行って名前を書いて試験を受けさえすれば、会場に行かない人よりも合格に近づけるんだ、と言い聞かせて5年も試験会場に通いました。「受験する」というのが合格に近づく一番の秘訣ですね、当たり前ですけど。

という事で、前置きが長くなりましたが、今日は私の行った勉強の基礎学習方法を紹介します!

 

■基礎学習の方法■

樹木医の手引き」を1回全部読む。(※意外と飛ばし読みしたりしていませんか?始まりから終わりまで、表の中ももれなく全部読む。)

・東大、京大生の受験勉強を参考にしました。彼らは教科書を7回読むそうです。最初は意味が分からずただ読んでるだけでも、何度も読むうちに意味が分かって理解できるようになるそうです。ちなみに、3回読めばなんとなく理解し始めるそうなので、私は時間がないこともあり、とりあえず3回読むことを目指しました。

・通勤中やお昼休みの隙間時間で勉強するために携帯するには「樹木医の手引き」って分厚過ぎですよね。樹木医の同期に、この手引きを「章」ごとにカッターで分割している方がいらっしゃいました。こうすると章ごとで持ち歩けるので出先でも勉強しやすい!ナイスアイディア!


樹木医の手引き」内で、過去問に出てきた箇所をマーカーでチェックする。頻出箇所は色分けをするなり波線を引くなりします。

・過去問に出た内容は最低限覚えるようにしました。頻出箇所は要チェック!

高校の「生物基礎」参考集を買う。

参考集の中の植物に関する項目、昆虫の生態に関する項目を1回全部読む。

※高校生物には「生物」と「生物基礎」の二科目がありますが、樹木医の勉強には「生物基礎」で十分です。問題集ではなく、カラーの図解が中心の参考書を使いました。

樹木医の手引きでは、こうした生物科学の基礎的な部分は分かっているものとして省かれています。基礎が抜けている私のような人間には、過去問中の「ゴルジ体」や「母細胞は2n」やら「亜高山、高山帯、山地帯の植物」などが意味不明でしたが、生物基礎に答えが載っていました!学校の勉強って大事だったんだと30代後半で身を以て理解しました!

過去問を1回解く

樹木医の手引きを読む(2回目)

生物基礎参考集を読む(2回目)

※過去問で分からなかったところは重点的にチェック!

過去問を解く

樹木医手引きを読む(3回目)

生物基礎参考集を読む(3回目)

過去問を解く

※理想は10年分、私は8年分でした

※5回は解いて反復しました。

 

つまり、読書×3回、過去問5回を最低限やりました。が、これだけではカバーできないものもあります。生物基礎では植物全般の構造を学べますが、樹木に特化した構造についてはここにはあまり出てきません。そして、樹木についての基礎は樹木医の手引きに載ってはいるものの、やはり知っているものとして省略されている事もあるように思え、不安になっていたところ、日本緑化センターだったのか、樹木医会だったのか、ここはうろ覚えで申し訳ないのですが、樹木医の公式な何かのホームページに、樹木医試験に合格した人達が勉強に用いた本の「ブックリスト」を掲載したページがありました。ここを参考に、私が実際に読んだ本の中でも基礎知識の勉強に役立ったものは下記になります。ちなみに、これらの本は論述対策にも有効でした。

・「樹木学」ピータートマス(著)/築地書館

・「絵でわかる樹木の育て方」堀大才(著)/講談社

・「絵でわかる樹木の知識」堀大才(著)/講談社

・「シュトゥプシの樹木入門」Cマテック(著)/日本樹木医

・「気象と地球の環境科学 改訂3版」二宮洸三(著)/オーム社

 

最初に書いたように、一年目は過去問のみの勉強でしたので、一応過去問は一通りやってみた上で、上記の「樹木医の手引き」&「生物基礎」の本読みを織り交ぜた勉強をしました。はっきり言うと、こんなに基礎を徹底して勉強したので時間が足りず、その結果2年目も不合格だったのではないかと思います…。1年で合格を目指す人のための効率の良い勉強方法ではない可能性がありますので、そのあたりはご自身の優先順位に合わせて程ほどに参考にして頂ければ幸いです。